フルリモートワークを約1年間経験して感じた事(その2)

HBSS所属のawanoです。

前回のブログにて、「なぜリモートで業務が可能なのか?」についての経緯、およびリモートワークを可能にする便利なアプリの簡単な紹介を行いました。

第2回目では、実際にリモートワーク業務で得られた経験を書いていきます。

 

自宅で仕事をする事による変化

約1年間フルリモートワークで業務をしてきましたが、やはり出勤が無くなった事だけでも、かなり時間に余裕が出来ました。

実際は通勤の他にも身支度等の時間が含まれるので、それらの時間を読書なり、睡眠時間に割り当てたりする事が出来ています。例え片道20分程度の通勤時間だったとしても、行き帰りのトータルとしても1時間近くは掛かる訳なので、この恩恵は非常にありがたいです。

また、当社では就業時間こそ決まっておりますが、始業時間が厳格に定められている訳ではありません。その日その日によって開始時間を調整する事も可能ですが、意外と勤務開始時間がブレる事はありません。やはり長年の工場勤務の影響なのか、始業開始時間はメリハリを付けた方が性に合っている様です。

仕事の面に関しては、業種が全く異なる為に前職との比較は出来ませんが、コミュニケーションに関しては特に困る事はありません。前回の記事でも書きましたが、リモートワークに適したアプリが非常に充実しているので、職場仲間と疎遠になる事もありません。本当に不思議ですが、大勢の社員と同じエリアで仕事していた時とほとんど同じ感覚で仕事が出来ています。仕事量は変わらず忙しい日が続く事もありますので、仕事に集中している間は職場だろうがリモートだろうが意識が変わる事は無いと実感しております。

※ 自宅の仕事場風景。2台では物足らず、ディスプレイは3台あった方がより効率が上がります。

しかし、工場勤務時と大きく異なると体感した点は、得意先に伺う、他県の部署に協力を願う、関連子会社に視察に行く等の「出張」が一切無くなった事ですね。外出というものと全く無縁になったのがリモートワークで働くうえでの一番の変化点です。
また、無意識の運動自体が無くなった事に対しては、明らかに意識しないとマズイと実感します。知らぬ間に体重が5kgも増え、気がつくとお腹が出ている事に気づいた時は結構焦りました(汗)。こと運動に対しては意識して身体を動かす、休憩時間を見つけてウォーキングをする等の工夫が必要ですね。

個人的には、職場勤務よりもリモートワーク形態の方がメリットが多いと感じています。下記にまとめたメリット・デメリットを踏まえて、ぜひ参考にして頂ければと思います。

リモートワークのメリット

まずは一番のメリットとして、通勤という概念が無くなる事でしょう。
もちろん、その日の気分や顧客対応等で仕事場を変える場合は移動が必要となりますが、基本は自宅が仕事場です。人によっては普段就寝する部屋がそのまま仕事場になり得ますから、まさに徒歩0秒です(笑)。
通勤時間は出来る事が限られます。その時間をまるまる家事に利用するも良し、始業時間ぎりぎりまで休むのも良しと、やはり通勤が無くなる事のメリットは相当なものだと実感しました。

次に、業務時間帯でも各自のペースで休憩や食事を取れる事です。
生活のペースは人によって様々です。当然、昼食を食べたい時間や休憩時間帯も異なりますし、1時間未満の私用もザラにありますので、それらを含めて業務時間の管理は各自に任せられている事のありがたみを痛感しました。
独り身の自分でさえそう思うので、家庭を持っている方達にとっては本当に助かると思います。

業務の面に関しても、職場でないと進められない業務というものが存在しません。HBSSでは全てクラウド上で管理する以上、場所はおろか時間帯を問わず業務が出来る環境は非常に魅力的であります。
「気分転換にワーキングスペースで仕事しよう」「ちょっと贅沢に、ビジネスホテルで集中しよう」「さらに贅沢に、旅行先で仕事しながらリフレッシュも同時にしよう」「究極として、仕事をしながら旅をしよう!」、最後の方はかなり極端な事例ですが、考えようによっては本当に自由に仕事が出来るという、無限の可能性を秘めています。

リモートワークのデメリット

通勤が無くなるという事は、逆に考えると、「外出すらも自主的に行わなければいけない」とも言えます。
経験談でも書きましたが、通勤に伴う「移動」や「外の空気に触れる」という至って当たり前な、意識せずに出来ていた習慣が無くなる事のデメリットはじわじわと健康の面に現れてきます。
自ら作った休憩時間を一休みに利用する事がほとんどだったのですが、自主的に歩くなり、日に当たる習慣を付けないといけません。
運動は体力の維持、そして太陽を浴びるのは体調維持に必要なビタミンDを摂取する最良の方法です。いくら業務に携わっているとはいえ、これらを怠っては引きこもり状態ともいえますから、精神的にもよろしくありませんよね(汗)。ついつい出不精になりがちにならないよう注意が必要です。

※ なるべく毎日、太陽を浴びて歩く習慣を付けたいものです。

そしてリモートワークにおける最大の敵、それは自分自身です。
一人暮らしの方はもちろん、家族と住んでいる方であっても基本的には職場の周りには自分一人です。日報での報告や定期的なミーティング等、画面越しに仕事仲間や上司と交流は持てるものの、それ以外の時間帯で自分を常に見ていられる事が可能なのは自分のみです。
自分を管理してくれるのは自分だけ…、それだけモチベーションや集中力の維持も全て自己管理となる訳ですね。誰からも注意されない分、普段のちょっとした甘えや誘惑が、これまたじわじわと業務に影響を及ぼしてくる事も無きにしも非ずです。
だからこそ、業務に支障が出ない範囲で作業場を変えてみたり(ワーキングスペース等)、各自のリフレッシュ方法を適切に行なっていく必要があります。

…自己管理の比重が高い業務形態なので、その辺は会社勤務の方がやりやすい等、賛否両論あるかもしれません。しかし、スピードや効率がより求められる現代、必然的にリモートワークは主流になっていくのではと感じつつ、日々精進して参ります。